1967年にモンキー・パンチ氏が世に送りだした『ルパン三世』。40年以上愛され続けてきた国民的キャラクターが、この夏、満を持して超級エンタメ実写大作として遂にスクリーンに登場!8月30日の公開に先駆けワールドプレミアが東京・国際フォーラムAにて開催され、メインキャストの小栗旬(ルパン三世)、玉山鉄二(次元大介)、綾野剛(石川五ェ門)、黒木メイサ(峰不二子)、浅野忠信(銭形警部)をはじめ、山本又一朗プロディーサー、北村龍平監督、さらにはアジアを中心に活躍する実力派俳優である二人、台湾からはジェリー・イェン、韓国からはキム・ジュンらも駆けつけ会場を大いに盛り上げました。


スペシャルプロモーション映像上映後、真っ暗なステージ上にレーザーライトに照らされ主演の小栗旬のシルエットが現れると会場からは割れんばかりの大歓声。会場中央に作られたレッドカーペットを歓声に応えながら進む小栗旬。続いて客席左右の扉からキャスト陣が登場。レッドカーペット中央に全員が並び客席に向けてキャノン砲を発射!そしてこの時間は観客の撮影が可能というサプライズに会場は更に大興奮で沢山の人がシャッターを切っていました。
小栗旬:ついに、こうやって皆さんに観てもらえる日がきました。去年の暮れにみんなで頑張って作った作品ですが、受け入れて頂けるのか僕らもドキドキしているのですが、本当にワクワク楽しんでいただける映画が出来たと思っています。


今回の撮影のために“痩せる” “苦手な英語を喋る” ことにチャレンジした小栗旬。
玉山鉄二:今日の日を迎えることができて、ものすごく嬉しいです。タイでの撮影は本当に大変でした。特に思い入れのある仕事だったので、こうやってプレミア試写を迎えることができて、嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り混じってすごく複雑です。今回の作品は、本当に最近数少ない日本のアクション映画の中でも、メイドインジャパンのアクションというものを皆さんに感じていただいて、存分に楽しんでいただけたらと思っています。


プロデューサーと監督に会う時に一番次元が被っていそうな帽子と黒いジャケットを着て意気込んで行ったのにスルーされてしまったというエピソードも語ってくれた玉山鉄二。
綾野剛:ようやく皆さんに届けられることができて、まずそれが本当に嬉しいのもあるのですが、今日はジェリーとジュンもわざわざ来てくれて、同じステージに立って、この作品を皆さんに観てもらえるのが何より嬉しいです。僕は夏が嫌いなんですよ。もっと言ったら暑いのが嫌いなんです。タイが暑いんですよ。でも、やっぱり五ェ門なんで、涼しい顔してその暑さに慣れるようチャレンジをしまして好きになりましたね。


黒木メイサ:去年撮影させていただいて、公開は8月30日ですけど、一足先に皆さんにこうやって届けられる日が来てすごく嬉しいです。私は、割と体にフィットした衣装を着る機会が多くて、ドレスを着た状態でヒールを履いてアクションをするのは結構大変でしたね。


浅野忠信:僕はこの映画の中で警官の役をやっているのですが、もしこれが今本当に映画の中だったら、もう捕まえるには絶好のチャンスなんですけれど(笑)、ここで捕まえるわけにはいかないなと。なぜなら、僕はパート2が観たいから!ぜひシリーズ化してほしいなって思っています。そのためには皆さんに今日観ていただき、楽しんでもらって、それで沢山の人に「やばいぞ!」と知らせてほしいなと思っています。


ジェリー・イェン:みなさん、こんばんは。私はジェリー・イェンです。宜しくお願いします(日本語)。私は英語が苦手なのと、今回の撮影が終わってから、やっぱりアクションが難しいことが分かりました。初めてこういう役にチャレンジしましたが、幸いに監督と話して色々アイデアや演じる方法を教えて頂いて、とても役に立ちました。今回この作品に参加させていただいて、本当に嬉しいです。


緊張の面持ちで登場したジェリーでしたが、ファンを見つけると思わず顔がほころび、指をさしたり手を振ってファンの声援に応えていました。


キム・ジュン:みなさん、こんにちは。私はピエール役のキム・ジュンです。今日は宜しくお願いします(日本語)。 このように素晴らしい俳優の皆さんと、また制作チームの方達と、素晴らしい作品に参加できたことを本当に光栄に思っております。日本語も英語も韓国語も使う「一体僕はどの国の人なんだろう?」という役だったのですが、その中でもやはり日本語が一番難しかったので、準備していたセリフ以外にも、現場で俳優の皆さんにお願いしてセリフを録音してもらって、それを聞きながら練習したりしました。その中でも小栗さんバージョンがお気に入りで、それをよく聞きながら練習したのですが、もし皆さんが映画を観ていて「あれ?キム・ジュンさんちょっと日本語下手だな」と思ったら、それは先生だった小栗さんのせいだと思ってください(笑)。


日本の俳優やスタッフとの撮影ということで、韓国人は1人なので寂しい思いをするのではないかと心配したというキム・ジュン。撮影が始まったら自分1人で部屋にこもってセリフを覚えるという日々を過ごすと思いきや、皆が積極的に話しかけてくれたのですぐに溶け込み、最後の方は自分の部屋にいるより誰かの部屋にいる方が多くなっていたと撮影時のエピソードを話してくれました。
北村龍平監督:ルパン三世として顔が出る小栗旬が「俺がルパンをやるんだ」という決意をしてくれていると聞いて、同じ十字架を背負おうと決めました。それから2年間、ストーリーをどうしようかという所から始まって、今日まで突っ走ってきました。全く新しい『ルパン三世』を作りました。これは僕たちにとってはまだまだ、ワンツーパンチのワンです。ジャブです。ここから、ツー、スリー、フォー、ファイブと作っていきたいなと思っています。
演じる上で意識していたことについて聞かれた小栗旬が「色んな時代の、色んな『ルパン三世』があり、本当に色々な『ルパン三世』を見てきたので、どうすればいいんだろう、と思っていましたが、どこか意識の中にイメージがあるので、そういう喋り方になってしまう瞬間はありました」と話すと司会から「どんな雰囲気?」と「むりむりむり!本当に無理だもん」と断るも、監督からの「今日はファンサービスしてあげなよ」の一言で演じることに。


黒木メイサ:「ごめんね~、ルパン」
小栗旬:「そ~りゃないぜ~、ふ~じこちゃ~ん!」


観客からは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こり大いに盛り上がりました。 アジア諸国を始め十数ヶ国での上映が既に決定しているという本作の手応えを聞かれた小栗旬は「本当に嬉しいんですけど、やっぱり怖いのもありますね。でも、楽しんで頂けたらと思います」と心境を語りました。
今回の映画のプロモーションでは「この夏はルパンが頂くぜ」を合い言葉に、小栗旬が日本中の色々な物を盗んでいくという。司会から「今日は、何を盗むんですか?」と聞かれると「今日は、ここにいる4000人のハートを盗もうと思います」と笑顔で語り大歓声の中4000人の観客の心は盗まれたのではないでしょうか。

◆「ルパン三世」2014年8月30日(土)全国東宝系ロードショー
原作作: モンキー・パンチ
監督:北村龍平 / 脚本:水島力也
出演:小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、ジェリー・イェン、キム・ジュン他
(C)2014モンキー・パンチ/「ルパン三世」製作委員会
公式HP:http://www.lupin-the-movie.jp/main.html