6月28日(土)日本橋三井ホールにて、約2年ぶりのファンミーティングを行ったケン・チュウ。ファンクラブ [I・KEN]の無期限休止という発表で涙色に染まったファンミーティングとなりました。
 

透き通るような優しい歌声が耳に懐かしい『愛不停止』を歌い終えたケンは、「ハロー!ナイスシーユーアゲイン」と挨拶。無精髭がワイルドでもあり大人の色気を醸し出していました。
「あまりにも長くステージに立っていなかったので緊張しています。昼の部では間違いだらけでしたが、また間違えてしまいました(笑)。皆さんと2年間会えなかったので興奮しています。実は昼の部終了後、ずっと楽屋で練習をしていましたが、また間違えてしまいました(笑)」と会場を和ませたケン。
司会者が「『2年間ずっと逢いたかった、これからもずっと一緒よ』という方、拍手を」と観客に尋ねると、割れんばかりの拍手が起こりました。
これを聞いたケンは、「何年もの間応援してくれて本当に感謝しています。他のところではこのような愛を感じる事はないですから(笑)」とジョークを飛ばすも、「実は皆さんに忘れ去られていたのではと思っていました。」と、不安な気持ちを明かしました。


「この数年間、北京で勉強をしたり、自分で商売をしたり、どちらかと言うと自分の事で精一杯で皆さんの前に出る事が出来ませんでした。今回ファンミーティングが行えたのは、今通っている北京の大学が夏休みに入ったので、その休みを利用して皆さんに会いに来ました。大学では監督、映画の勉強をしています。将来は監督になりたいという夢を持っています。この間、宿題で初めて台本を書きあげました。ラブストーリーです。お酒を飲みながら4日かけて書きました。ラブストーリーだけではなく今後は全てのジャンルに挑戦したいと思っています」と、現在の状況を語ってくれました。
この後 『問號』を歌い上げ、3曲目『錯了路』では、切ないメロディに会場からはすすり泣きが聞こえてきました。
ここからガラッと雰囲気が変わりファンとの交流コーナーでは、自ら会場の各ブロック近くまで行き、ゲーム参加者を選ぶケン。前方ブロックを選んだ後、「ここから後方席の皆さんががよく見えないので後ろのブロックまで行って選びます」という思い掛けない発言に、後方客席からはキャーッと言う歓喜の声が!さりげないケンのファンへの思いやりが感じられました。
そしてゲーム参加者には、ケンが作った一輪挿しがプレゼントされ、それだけではなくハグというサプライズも!優勝者には更にサイン入りのツーショット写真がプレゼントされました。


このあと質問コーナー、プレゼント抽選会、記念撮影と続き、最後にケンとファンだけの時間がもうけられました。
まず、「8年という長い時間、僕を応援してくれてありがとうございました。子供がいたら8歳になっている年月ですよね。」と語り『RAIN』を披露。
そしてファンクラブ [I・KEN]の無期限の休止の発表と共にファンへのメッセージが読みあげられました。
親愛なる[I・KEN]の皆さんへ
成立してから8年経ちますが、長い間僕を支えてくれてありがとうございます。皆さんは僕の貴重な青春時代で、とても大事な心の支えでした。なごり惜しい気持ちで一杯ですが、季節が変わる様に終わりも訪れます。生きていれば別れはいつかやって来ます。残念ですが僕は今、人生の次の段階に足を踏み入れようとしています。今後は皆さんへ最高のパフォーマンスを提供出来なくなる事を考えて、[I・KEN]は無期限に全ての活動をストップする事にしました。もっと遠くへ行く為に休むという事は今切実に思う事で、自分を充実させて心を最高の状態に調整できたら、また再出発したいと思います。その時が来たら全く違う[I・KEN]を皆さんにお見せできると思います。ありがとうございました。


ここからは英語で今の気持ちを伝えてくれました。
次のステップに進むことは自分にとってとても重要なこと。20歳からこの世界に入って36歳になりました。16年ノンストップで走り続けてきました。 そして今の僕は空っぽになってしまいました…何も無くなってしまったんです。心も体も何もかも充電が必要、成長が必要なんです。勉強を始めるにはあまりにも年を取りすぎているのはわかっています。  『アタマ…ダメ(笑)』でも今始めなきゃいけない。僕は男になりたいんだ。二年、三年、卒業する頃は40歳を過ぎているかもしれない。そこから監督になるまで数年かかるだろう。皆さんに心からお願いしたい。僕を待っていてほしい。男になって帰ってきます。全く違う成長したケン・チュウを皆さんにお見せすることを約束します。
言葉を詰まらせながらも涙ながらに、ファンにありのままの自分を伝えました。
そして最後の曲、ケンにとってもファンにとっても思い出深い「情非得已」のイントロが流れ、後ろのスクリーンにケンの今までの懐かしい映像が次々と映し出されました。
誰もがケン・チュウとの思い出がフラッシュバックし、涙があふれ出したのではないでしょうか。
「また戻ってくるから待っていてね!また会う日まで!ありがとう!」
そう言って会場を去ったケンに送る拍手はいつまでも続き、イベント終了のアナウンスが流れても鳴り止みません。それに答えるかのように再びケンが登場してくれました。
「遠くから僕のために来てくれてありがとう。気をつけて帰ってください。僕のことを忘れないで。又会う日まで!泣かないで!またね!」
別れを惜しみながら手を振り続けたケン。
成長した真の男になって帰って来るケン・チュウに会える日が待ち遠しいです。

写真提供 ASC

ケン・チュウ日本公式サイト:http://www.iken-lifestyle.com/