「お昼12時のシンデレラ」DVD チャン・ハン インタビュー
中国人気No.1 俳優である「シンデレラの法則」のチャン・ハンと、視聴率女王「後宮の涙」チャオ・リーインの最旬2大若手スターが共演し、あらゆる世代の女性たちから高い支持を集め、100以上のチャンネルがある中国で、同時間帯視聴率No.1&口コミNo.1を獲得した「お昼12時のシンデレラ」のDVDがいよいよ6月3日にリリース!
やり手のツンデレ御曹司フォン・トンを演じたチャン・ハンのインタビューをお届けします!
― このドラマに出演することになったきっかけを教えてください。
このドラマの原作は、もともと中国では有名なネット小説で、少女たちの夢である完璧でワンマンなCEOが登場する話でした。物語の構成とスタイルに今までにないものを感じたので挑戦したいと思いました。
― 「お昼12時のシンデレラ」は「シンデレラの法則」と同じ制作陣ですね。前回とは違った感じがしましたか?
「お昼12時のシンデレラ」と脚本チームが同じです。彼らの作品は納得するものばかりでした。台湾の脚本チームですが、中国での仕事経験が何年もありますし、この何年間で、現地の実情も把握しているし、親しみが溢れる脚本でした。実際、中国の若者も共感してくれたみたいです。特にOLとかサラリーマンが。
― 「シンデレラの法則」の時と同じく御曹司役ですが、フォン・トンの役作りでは何か作品を参考にしたり、準備をしましたか?
役のオファーを受けた当初、原作ファンたちの多くは、僕は役のイメージに合わないと思っていたようでした。それで役にどう入り込むかを考えました。主人公は億万長者の家に生まれたが、普通の御曹司とは違います。主人公は小さい頃に両親を亡くし、それで家業を継いだんです。妹もいることで自然と一家の家長になったんです。彼は常識のある富豪であるうえに生真面目な生活を送っています。お金をばら撒いたり、好き勝手に振る舞わない。責任感があって暮らしぶりも健康的なんです。そのことは僕にも多くの影響を与えました。主人公は仕事以外で釣りやバスケもやります。でもお酒は飲まない。バーやナイトクラブなどにも行かないまさに好青年です。
― 役を演じる上で最も苦労した点は?たとえば役のイメージによる読者からのプレッシャーや原作との違和感を感じる人がいるでしょうし、そんな状況での撮影で最も大変だった点は?
それは歩み寄ることだと思います。主人公は億万長者の身であるゆえ、お金があっても大変なプレッシャーを抱えています。そこは想像力を膨らませ、富豪の話を参考にして役作りに臨みました。それが最も苦労した点でした。読者の方が感じた配役への疑問はオファーを受けた当初から気になりませんでした。
― 実際に演じてみると気持ちの変化はありましたか?ドラマの中盤から後半に進むに従って、読者たちが抱く役のイメージに近づこうとか?
そんなことはしません。実際、フォン・トンというキャラクターは読者にとって完璧すぎてまるで神のようでした。ファンからも“封(フォン)大神”と呼ばれ、まさに神でした。だから自分のスタイルを出すしか“フォン・トン”という固まった枠から飛び出せない。脚本は3回も読ませてもらったし、自分なりの“フォン・トン”ができてそれを演じたいと思いました。
― シャンシャンを演じた相手役のチャオ・リーインさんとの共演は今回が初めてでしたが、先に相手と打ち解けてからの演技をしましたか?それとも演じながら打ち解けましたか?
脚本読みの時点ではまだ会っていませんでした。僕は撮影が始まる前に他の作品にまだ参加していたので彼女のプロフィールを読むしかできませんでした。役作りをする前に脚本を読む段階で、僕には役柄のイメージが必要です。そうすれば相手役の顔を頭に浮かべながら、脚本を読み進められます。彼女がシャンシャンに見えれば自然と感情移入ができます。そんな感じでした。
― つまりおふたりは難なく演技に入られたと。チャオ・リーインさんはどんな方ですか?
今まで共演経験がなかったから詳しくは知りませんでした。撮影の初日で彼女は僕がイメージしているシャンシャンだと確信しました。彼女は華奢で背丈が小さいし、よく食べるし、顔がまん丸でした。役柄のイメージ通りでした。彼女の顔がまん丸すぎると思って、当時の制作陣にはダイエットを勧めた者もいました。でも僕は反対しました。シャンシャンを演じるのならいっぱい食べて彼女になりきれと。
― 何か撮影時のエピソードはありますか?
彼女は劇中のご飯が好きでした。ドラマの通りシャンシャンは食いしん坊なんです。主人公のふたりで食べるシーンが多かったですが、彼女は撮影スタートを合図する前からすでに食べていてお腹が本当に空いていたようでした(笑)。僕の両親が撮影中に立ち合ってくれていたため、母が美味しい差し入れをいつも用意してくれました。昼食のおかずもイーリンさんの分が毎回ありました。
― おふたりは仲良さそうですね。それにおふたりは“おかず夫婦”と呼ばれお茶の間の人気者です。お互いは今まで面識のない仲でしたが、その後は芝居について相談する仲になりましたか?
必ず相談します。よく知らなかった初めの頃は相談せずにそれぞれの演技をしていました。でも、意思疎通が大事だと思いはじめ彼女に相談するようになりました。脚本が元々よかったけれど、面白い点を盛り込んでみたりして更に加点してあげたいと思いました。僕たちが演じるカップルにはふたりならではの呼吸が必要です。ふたりでの時の癖とか。「シンデレラの法則」の時にジョー・チェンさんとも工夫していました。たとえば喧嘩したときに彼女が電話をかけるフリをする。そして僕をなだめる。無言の会話でした。僕は電話に出るフリをし、喧嘩を終わらせる。これはお互いの(喧嘩した後の)ぎこちなさを解消する方法です。このドラマではシャンシャンの顔をつねったりしてヒロインのかわいいほっぺたを強調するのです。
― 数多くあだ名がある中、“おかず夫婦”“池夫婦”などがあります。印象的でお気に入りがありますか?
“おかず夫婦”のほうが好きですね。周りにいる多くの友人たちに言われました。「ドラマを見るたびにレバーを無性に食べたくなる」と。みんなの食欲促進につながってよかったと思います。
― シャンシャンに対してフォン・トンは優しくていろいろな物をプレゼントします。実際、好きな女性に対して自分の優しさをどのようにアピールしますか?あるいはどういう行動で示しますか?女性を感動させることをした経験がありますか?
僕自身はわざとらしいことを好んでやりたくないです。ふたりの気持ちは日々積み重ねるものだと思います。シャンシャンに対してフォン・トンがこういうふうに言います。“何を言ったかより何をしたかが大事”。フォン・トンは口下手で気持ちをうまく伝えられないが、彼女に黙って尽くす。彼女のために何を尽くしたのかを彼女が知らなくても、いつか知った日にはきっと感動するでしょう。
― このドラマの中で特に印象的なシーンはありますか?
最初のキスシーンがドラマチックでした。撮影地は上海の新天地で、当時はクリスマスで、カップルがそこでキスしたらセンサーが作動し、ツリーと通りが一斉に光り、本当にロマンチックでしたよ。
― フォン・トンはずっとクールに振る舞ってきました。感情を滅多に口に出さないけどシャンシャンを愛しています。彼女に対しどんな振る舞いが最もフォン・トンからの愛情をうかがえるでしょうか?
いろいろあるけど…そう、このドラマが人気を博した理由は丁寧に日常を描いたからだと思います。大きな悲しみや喜びがなく、よくある交通事故や浮気などの問題もなく、殺したり、誰かが死んだりとかの話は一切なかったです。たとえば劇中のセリフにあるように“ふたりの愛情は食事で築いた”僕たちの日常に近いシーンだと思います。
― 「シンデレラの法則」はエンディング曲を、今回はオープニング曲を歌いましたが、聴いている視聴者たちに対し、何かを感じてもらいたいものがあったり、どういう心境で歌いましたか?
この曲は録音したときに感無量でした。僕が感じたのは、この曲は男が愛する女を完全に受け入れる歌でした。そのうえ誓いも立てました。歌っていたときも感慨深くて2~3回は声を詰まらせました。自分の役に感情移入したためか少し感情的になり泣きたくなりました。
― 日本の風習では考えられないことで、なぜフォン・トンは屋外も屋内もずっとコートだったのですか?
実は撮影の裏側にも関係があり、白状します(笑)。音声は現場収録だったので、撮影所の中では空調(暖房)の使用が禁止でした。フォン・トンのいたアパートや上海にある自宅の古い洋館での撮影シーンもです。最も寒い時で、屋内は基本0度以下で口から白い息が出るときもあったので、セーターなどで厚着をしても寒く感じ、コートでも寒すぎて屋内でも脱ぎたくなかったんです(笑)。
― ドラマの高い視聴率を予想しましたか?頑張った結果だから想定内もしくは想定外でしたか?
良い作品ができるように全員が頑張っていました。それでも想像以上の反応でした。撮影時に監督とも話し合ったけど、このドラマの内容はやや平坦ではないかと。波風も立たなければ人物の性格にも変化がない。最近、好まれたドラマは話の起伏が大きくて視聴者の心を掴めるものです。実際、平坦な話は演じにくいんです。キャラクターの性格の魅力の有無にかかります。魅力的なキャラで視聴者を引き寄せるんです。頑張った以上の反応が返ってきて驚きました。
― あらためて振り返ってみてこのドラマが成功した理由は何でしょうか?
話が日常的で親近感があるからか、女性層から共感を得られたからだと思います。またドラマを通してフォン・トンの日常はどんなものか想像を掻き立てられる。みんなが理想的な話を夢見ているだけです。
― 今後ですが、たくさんの作品を経験した後ですが、将来どんな作品に挑戦したいでしょうか?率先的に考える要素や選ぶ基準は何でしょう?
昔からの考え方ですけど、演じたことない役が作品選びの基準になっています。今でもなるべく映画に進出するようにしています。今も香港でコメディ映画に出演しています。初挑戦です。その前に出た映画は中国本土のノスタルジックな青春ものでした。大学卒業後、社会に出て挫折を経験する話です。元々明るい男の子だったが社会に出てから惨めな生活が待っていて北京の地下街での路上演奏で稼ぐ込み入った物語でした。しばらく波瀾万丈の役柄に挑戦したいと思っています。
― 日本のファンにメッセージを。
そうですね。まず日本の視聴者にこのドラマを通して僕を知っていただきたいです。もちろん俳優自身の要素も多少は役に反映するからフォン・トンの中には僕もいる。その後はゆっくり時間をかければ僕のことがわかると思います。
【STORY】
優しい夫婦のもとに生まれたシャンシャンは、風騰グループの就職試験に受かり、上海にやってくる。入社間もないある日、会社の人から呼び出されて病院に行くと、風騰グループのCEOのフォン・トンが待ち受けていた。なんとフォン・トンの妹のフォン・ユエが子供を産む際に輸血が必要になり、AB型RHマイナスという稀な血液型だったために、同じ血液型だったシャンシャンが呼び出されたのだった。その後、ユエの“命の恩人”となったシャンシャンのもとになぜか毎日、お弁当が届けられるようになった。何があってもめげずに頑張り、いつも美味しそうに弁当を頬張るシャンシャンを見て、フォン・トンの心は次第に惹かれていく。しかし、シャンシャンはフォン・トンの親友ジョン・チーに淡い憧れと恋心を抱いている。さらにフォン・トンの傍にも幼馴染みのリーシューが現れる。果たしてフォン・トンとシャンシャンの恋のゆくえは…。
【CAST】
●フォン・トン:チャン・ハン「シンデレラの法則」
●シャンシャン:チャオ・リーイン「後宮の涙」
●ジョン・チー:ホアン・ミン「金蘭良縁」
●リーシュー:リー・チョンユアン『ジャッジ・アーチャー』
●フォン・ユエ:チャンヤン・グオアル
【STAFF】
●原作:グーマン「杉杉来吃」
●脚本:好故事工作坊「シンデレラの法則」
●監督:リウ・ジュンジエ「ふたりのパパ」「P.S.男」
「お昼12時のシンデレラ」
DVD-SET1&レンタルVol.1~5 6月3日(水)リリース
¥11,000(税別)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
DVD公式サイト:http://kandera.jp/SP/ohiru12ji/
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