「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」
DVD好評リリースを記念して、
キム・ボクジュ役 イ・ソンギョン&チョン・ジュニョン役 ナム・ジュヒョクの
インタビューが到着!

キスシーンは僕らで相談してアドリブを入れたんです

― 演じた役についてご紹介をお願いします。また、ご自身と似ているところ、似ていないところを教えてください。
イ・ソンギョン(以下ソンギョン):私が演じたボクジュは、とても純粋で正直で、まるでガキ大将のような女の子です。ずっと重量挙げしかしてこなかったボクジュが初めて恋をし、自分の中の“女”の部分を意識し始めるんですね。女性らしさのかけらもなかったボクジュが女らしくなるにつれて、様々な出来事が起こり、その中でボクジュはたくさん悩みます。自分のこと、その年代の若者たちにありがちなこと、そして家族に対する愛についても。あらゆる感情を持ったキャラクターです。ボクジュと私の共通点についてですが、どこがどう似ていると言うよりは、視聴者の方々がドラマを見て「これ、まるで私みたい!」と思うのと同じように、私も演じながら自分と重なる部分がたくさんありました。
ナム・ジュヒョク(以下ジュヒョク):ジュニョンは僕が思うに、ボクジュのように純粋でありながら、恋愛上手で運動も得意で、全てにおいて優秀な男ですね。頭もいいし、魅力あふれるキャラクターです。僕とジュニョンが似ている点があるとすれば、運動が得意で、負けず嫌いなところですね。

― 出演を決めた理由は?
ソンギョン:私はモデル出身なので、台本を読む前はスポーツ選手の役について想像できませんでした。また、「選手役に合うように、体を大きくしないといけない」と言われて急に不安にもなりました。でも、不安を感じながらも、台本を読んだらすごく面白くて、全ての台本を一気に読んでしまったんです。そして、いつの間にか「ボクジュってどういう子で、どういう姿なんだろう」と、ずっと考えるようになって、気づいたらこの作品にすっかり魅了されていました。ピュアで愛しいこの台本と、魅力あふれるボクジュという役を断るわけにはいきませんよね。全くできる気がしなかったら、断っていたかも知れませんが、自分でも知らないうちに悩みつつも役になりきる方法を探していました。この役を引き受けたのは運命だったのかも知れません。
ジュヒョク:このドラマだけでなく、俳優だったらどんな作品を引き受けても最初は大変だと思うんですよね。ですから、スポーツを扱ったドラマだからと言って、特に大変だとは思いませんでした。僕も台本がとにかく面白かったことと、ジュニョンという役をとても気に入りましたし、この作品へ出演を決めた時は、「大変なことになりそうだ!」とは思わず、すごく肯定的な気持ちでしたね。

― 台本が先で、キャスティングは後で知ったそうですね。相手役が決まった時に、お互いどう思いましたか?
ソンギョン:信じられませんでした。「本当に!? わぁ…こんなことってある?」という感じで。とても楽しみでしたが、心配にもなったり…。だって、もともとお互い、すごく親しかったので「どうしよう、どうしよう」とずっと思っていたんですが、いざ撮影が始まってみると、心配していたのが馬鹿らしくなるぐらいに素晴らしいパートナーでした。息も合いましたし、頼りにもなって、撮影中はすごく気持ちが楽で、幸せでした。
ジュヒョク:ソンギョンさんとは、モデル時代から雑誌の撮影でしょっちゅう顔を合わせていましたし、広告にも一緒に出る機会が多かったので、冗談で「二人とも今、役者として活動しているけど、一緒に演技をすることになったらどうなるだろうか」と話をしたことがあるんですよ。そんな話をしてから一年も経たないうちに…
ソンギョン:そうそう!
ジュヒョク:こんなふうに一緒にドラマに出ることになって、本当に不思議でした。本当に、何ていうか…、とにかくすごく不思議でしたね。全てが思う通りになるような。いざ演技を一緒にしてみると、心配することなんて一つもなく、二人ともとても上手く演じられたと思うし、自分の役に完全になりきっていましたね。

― スポーツ選手の役でしたが、何か役作りのための準備をしましたか?
ソンギョン:重量挙げは時間さえあれば練習しに行きましたね。前作を撮り終えて半月程度で本作がクランクインしたので、短期間で体を作るのが大変でした。その半月の間も、目が回るほど忙しかったのですが、ドラマの撮影に行く時は、夜食を食べたり…、これ、体には悪いですよね(笑)。そうやって体を大きくすることにベストを尽くして挑みました(笑)。体をどう作るか、髪型をどうするかも悩みましたが、台本を読む時間が少なく、女優として一番重要なボクジュになりきることができるかが一番の悩みでしたね。体重を増やして重量挙げの練習をするよりも、台本を読む時間がないのが何よりも不安でつらかったです。台本を読んでボクジュに会って、彼女を理解してボクジュになりたかった。笑わせようとしてする演技ではなく、ボクジュ自体が愛らしいキャラクターだったので、リアルな演技をしたかったんです。何を置いても私にとっては演技が一番大事でした。
ジュヒョク:水泳選手の役を以前も一度演じたことがあるんです。今回もスイミングセンターに通って練習しましたが、そういう意味でだいぶ楽でしたね、水泳選手という役自体は。水泳はもともと好きなスポーツでしたし、身構えることなくできました。

― 本作ではかなりアドリブがかなり多かったそうですね。
ソンギョン:ほとんどのシーンにアドリブがあったと思いますよ。

― 視聴者からの反響が大きかったシーンに、運動場でのキスシーンがありましたが、そのシーンにもアドリブがあったんですか?
ソンギョン:すごく現実的でしたよね? リアルで、自然で。アドリブが活きていたと思います。
ジュヒョク:僕らで相談してアドリブを入れたんです。
ソンギョン:運動場でいちゃつきながら、ボクジュが「そんなことより走って」「早く!」「捕まえてやる」と言う部分があるんですが、撮影現場では台本をただ読むのではなく、実際に動きながら演技をするので感情やジェスチャーが自然と出てきて、あのシーンがリアルに見えたんだと思います。「チューしてくれたら(走るよ)」とジュニョンが言った後、何気なくキスしてみたり。もともとアドリブで演技する場合はそれに続くセリフや演技も自由にやらせていただいていたので、それが演技をリアルに見せていたんだと思います。
ジュヒョク:ドラマの後半に、ようやくボクジュとジュニョンがくっついたこともあって、二人のスキンシップを心待ちにしている視聴者が多かったと思います。二人の仲睦まじい姿を見せられるのが最終話まであと数話程度しかなかったし、それにボクジュやジュニョンの年代の若者だったら、すごく熱い恋愛をするはずだと思ったんです。二人でいる時は常に手を握っているだろうし、抱きしめたりキスもするだろうし。そういう状況を考えて、「ここでできるアドリブは何だろう」と思って演技しました。監督もラブラブなアドリブを求めていらっしゃいましたしね(笑)。それで僕も知らないうちに「キスしてくれたら」なんていうアドリブを入れたんだと思います。あと、朝一番に撮ったシーンだったので、寝ぼけてそんなことを言ったのかも知れません (笑) 。
ソンギョン:寝ぼけた状態でやったミスだと言いたいの?(笑)
ジュヒョク:頭がぼーっとしていて、やってしまった部分もあると思います。
ソンギョン:でも本当に、ボクジュとして、また、ジュニョンとしてドラマの中で生きていたと思います。出演者全員が役にすっかりなりきっていました。自分は言った記憶がないのに、放送を見たら「こんなセリフ言ったっけ?」と思うようなこともたくさんありました。焼肉屋に行くシーンで、「お肉ばかり食べたら、すぐ満腹になるでしょ」「最後に冷麺で締めれば、完璧で効率的な焼肉コースの完成よ」なんて言う部分があるんですけど、そんなこと言った覚えがないんですよね。でもすごく面白くて何度も繰り返し見るから、セリフが頭から離れなくて (笑) 。アドリブで演じたことすら忘れていたり、まったく何も考えていなかったのに、いざ撮影が始まったらアドリブが自然に出てくることが多かったです。役者同士の息がぴったり合っていたので、会話のやり取りが自然に続いて、アドリブがたくさん出たんじゃないでしょうか。ほら、屋上のシーンとか。
ジュヒョク:ああ。
ソンギョン:そのシーンも、実際は後半部分のやり取りは全部、台本にはないんです。そういうアドリブが自然にできるからリアルな演技ができたんだと思います。

― 車の水がボクジュにかかるシーンでは、ジュヒョクさんが渾身の演技を見せたとおっしゃっていましたが、どのような状況だったんですか?
ソンギョン:私を助けるふりをして、自分の身をひるがえして私を盾にして水をよけたんです。一体どこでやったことがあるんだか…。本当に上手でした。もともとの台本では、ただ私の後ろに隠れるだけだったのに、私の体をぐるっと回して、さっ!と。まるで海苔巻きでも巻くみたいにぐるっと回して、さっ!と隠れたんです。やってみたことがある人じゃないと、あんな演技はできませんよ!
ジュヒョク:ああ、はい。本当に上手でしたよね(笑)。あのシーンは自分でもよくできたと思います。その日はすごく寒い日で、しかもすでに夜中の3時で。僕は水に濡れないからいいけど、ソンギョンさんはかなり水に濡れる状況だったので、とにかくNGを出さないようにがんばりました。本当だったら何度か撮り直したいところでしたが、一度で終わらせようと、全力を尽くして演じました。

― 寒いからこそ、お二人の仲睦まじいシーンもより美しく見えたんだと思いますよ。ところで、このドラマの脚本をお書きになった、脚本家のヤン・ヒスンさんはキャラクターを作る際に、俳優の個性を活かしているそうですが、イ・ソンギョンさんも、ヤン・ヒスンさんや監督と相談しましたか?
ソンギョン:何度も相談しました。私の話を本当によく聞いてくださいましたし、ご意見もくださるのでとてもありがたかったです。ヤン先生ご自身がとても純粋で少女のような方なんですよ。だからこんな作品が書けるんだなと思いました。ドラマの序盤は、ボクジュから女性らしさを排除することに努め、声のトーンもできる限り低くして、「こ、こ、こんにちはー!」と言ったり (笑)。というのも、私には、繊細で気難しいイメージがあるようなので、そんなイメージがボクジュに重ならないように、“ボクジュ化”しなければと思ったんです。そういう意味で、細かい感情表現をする時も、ヤン先生からたくさん助言をいただきました。
ジュヒョク:僕の場合はヤン先生に「(含みのある)立体的なキャラクターにしてほしい」と何度も言われました。役作りについて早い段階から試行錯誤し、ジュニョンというキャラクターを作り上げるのに、たくさんの助言をいただきました。

― 最も記憶に残るシーンを一つづつ挙げていただけますか?
ソンギョン:たくさんありすぎて、一つだけ挙げるのが本当に難しいですね。ドラマを撮り終えた役者なら誰でもそう言うかも知れませんが、本当にシーン一つ一つが印象的で、それぞれのシーンに様々な感情が描かれているので…、選べないですね。ジュヒョクさん、お願いします!
ジュヒョク:僕は雪の日のキスシーンですね。
ソンギョン:美しいキスシーンでしたよね。本当に雪が降っていて。私たちが見ても美しくてピュアで、本当に可愛いエピソードだと思います。

― ジュニョンがキスした後にボクジュがもう一度キスします。あれは台本に書いてあったんですか?
ソンギョン:台本には「ジュニョンがキスをしたら、ボクジュがジュニョンの頬をつかんで(顔を引き寄せて)キスする」って書いてあったんです。躊躇なく、台本どおりにキスしてもよかったんですが、ボクジュだったらもっとぎこちない感じですると思うんですよね。キスをしたことがありませんから。だからもっと純粋に、「キスするぞっ!」と決心して、勢いよくキスするほうが可愛いと思って、現場で息を合わせて、ああいうキスシーンができました。ジュニョンがボクジュの腰を引き寄せてキスする胸キュンシーンがありますが、あれも現場で作られたものの一つなんですよ。

― 最後に日本のファンにメッセージを一言!
ソンギョン:「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」をぜひご覧ください!
ジュヒョク:愛してます!
ソンギョン:愛してます! 皆さん、ありがとうございます。アイシテル~!

「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」
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発売元:コンテンツセブン
販売元:TCエンタテインメント
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