アジアNo.1の人気を誇る台湾のロックバンドMayday(五月天)は現在ワールドツアー『人生無限公司』を開催中。台湾高雄公演から始まり、廣州、廈門、杭州、合肥、鄭州、大連、濟南、太原などの都市をまわり、毎年五月に訪れる香港での公演を行った。香港公演は紅磡體育館にて5月10日から23日までの間に計10公演を開催。この間、“校長”ことアラン・タム(譚詠麟)、映画『春嬌救志明』主演のショーン・ユー(余文樂)とミリアム・ヨン(楊千嬅)、歌手のリッチー・レン(任賢齊)やエドモンド・リョン(梁漢文)らがゲストとして登場し、ライブを盛り上げた。

香港公演9日目にあたる5月22日には、Maydayと親交の深いリッチー・レン(任賢齊)とエドモンド・リョン(梁漢文)が駆け付けた。二人はアンコールでの「傷心的人別聽慢歌」の演奏でサプライズ登場。エドモンド・リョンが広東語で「僕がMaydayの香港ファン代表としてMaydayにお礼を言うよ。毎年5月に香港でコンサートを開いてくれてありがとう」と話すと、リッチー・レンも広東語で「毎年5月が来ると香港にいたくないんだ。みんなチケットが買えないと僕に連絡してくるんだから。コンサートが予定時間を超過すると罰金を払わなきゃいけないけど、Maydayはファン思いだよね?(だから罰金も気にしていない)」と話した。続けてMaydayのメンバーに向かって「今、僕たちが何をしゃべったか聞き取れた?」と質問するとアシン(阿信)は「わかったよ、リッチーはもし時間が超過して罰金が発生したら、前半の公演分はリッチーが、後半の公演分はエドモンドが払ってくれるって言ったんでしょ。僕たちの代わりに払ってくれてありがとう」とユーモアたっぷりに答え、観客からは大きな歓声があがっていた。

23日の最終公演では、「ありがとう、ボス」というボードを手にする観客を見たアシン(阿信)が「ボスは僕たちじゃない、君たちだよ。僕たちMaydayには一万人のボスがいる。五人の職員が君たちのために歌を歌っているんだよ」と語った。そして一万人の観客が「人生有限,五月之約無限(人生は限りあるが、五月の約束はいつまでも)」と書かれたボードを掲げる一幕も。そのシーンは壮観で、Maydayは「人生は限りあるけれど五月の約束は続く。また来年来るよ!」と誓った。

ファンへの「プレゼント」を用意するのが大好きなMaydayは香港最終公演でも大きなプレゼントを用意した。新曲『少年他的奇幻漂流』MVの公開である。驚くべきことに、このMVには日本の特撮ヒーロー「ウルトラマンネオス」が登場し、地球を救うため「ダークバルタン」と闘うという内容になっており、『ウルトラマンシリーズ』誕生50年以来、初めての海外アーティストのMVへの出演となっている。

『少年他的奇幻漂流』MVはMaydayとは何度もコラボしている陳奕仁監督(仙草影像)が手がけている。ウルトラマンヒーローとの世紀のコラボについては、実はすでに半年前から計画が始まっており、当初Maydayは『人生無限公司』での映像のテーマを『ヒーローシリーズ』にしたいと考えていた。そして陳奕仁監督とアシン(阿信)がシナリオについて話し合っていた時に、いつの間にかウルトラマンヒーローの話で盛り上がっていたそう。もともとMaydayのメンバー5人は『ウルトラマンシリーズ』のファンであり、また陳奕仁監督も正真正銘の『特撮ファン』。彼らの話は深夜まで続き、奇抜な発想から始まったおとぎ話は「ウルトラマンヒーローをMVの主役にしよう!」という話にまで発展していった。

これまで海外アーティストのMVに出演した前例のない「ウルトラマンシリーズ」だったが、Maydayは誠意をつくしてプランをオファー、日本側はこの前例のないコラボを承諾してくれたのである。MVに登場する特撮シーンは「ウルトラマンシリーズ」の円谷プロダクションが製作、日本側チームには、近年のウルトラマンシリーズの監督として知られている田口清隆氏をはじめ、日本の特撮界トップクラスの撮影と美術チームが参加している。

Maydayらしさの感じられるMVでありながら、ウルトラマンヒーロー特有の醍醐味を保つため、陳奕仁監督は日本側と話し合いシナリオを何度も修正、また撮影は日本と台湾で行われた。さらにウルトラマンネオスとダークバルタンが闘うシーンは信義区の道路を封鎖して撮影。ウルトラマンネオス(身長58m)の胸にあるカラータイマー(直径1.9m)の1:1サイズの模型も製作された。こうした努力により、ついに台湾、日本チームともに納得のすばらしい作品が完成したのである。

Maydayワールドツアー『人生無限公司』は現在も各地を廻っていて、5/27ハルビン、7/8フフホト、7/15貴陽、8/26瀋陽、9/16洛陽、10/28マレーシア、12/15、16、17シンガポールなどでの開催が予定されている。今回のワールドツアーでは、少なくとも100公演が開催される見込みで、Mayday結成20周年の2017年は、全世界のMaydayファンにとっても嬉しい「Maydayライブイヤー」となるに違いない。

ワールドツアー『人生無限公司』に関する詳細は公式ホームページやFacebook、微博で。

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