青春ドラマ「花ざかりの君たちへ」や時代劇「根の深い木〜世宗大王の誓い〜」、そしてドロドロ復讐劇「天上の約束(原題)」など、幅広いジャンルのドラマで活躍する俳優ソ・ジュニョンが、2016年11月23日に東京・渋谷ユーロライブで「ソ・ジュニョンFANMEETING 2016 in TOKYO」を開催した。
客席横の扉から登場したソ・ジュニョンは、手を振りながら沸き立つ客席の間を通って、ステージ上へ。「こんばんは、ソ・ジュニョンです。今日はありがとうございます。一緒に楽しみましょう」と日本語であいさつ。これが3年ぶりの日本でのファンミーティングとあって本人は「緊張している」を連発。「第1部(昼の公演)は僕もとても楽しかったです。みなさんも楽しんでくれたのならいいと思います。また一から始めると思うと、また緊張してきます」。まず、話題は趣味の料理について。「若い頃から一人暮らしをしていて、朝食は必ず食べます。帰りがどんなに遅くても、朝食の準備をして寝ます。夜はお酒を飲むことが多いので、おつまみ系のものを作ることが多いですね。辛いものもよく作ります」と話した。
ソ・ジュニョンのプロフィールを通して彼の俳優人生を振り返るコーナーでは、ソ・ジュニョンという芸名の由来を披露。2004年にドラマ「悲しき恋歌」のミュージックビデオに出演して俳優デビューを飾った彼だが、その時に演じた役の名前をそのまま芸名にしたという。「僕の本名はひいおじいさんがつけてくれたものなので、100年前に流行したような名前。ソ・ジュニョンという名前の方が現代的でなじみやすいと思いました(笑)」。2010年の映画「Eighteen」は「このまま演技を続けていいのか悩んでいる時に出た作品。この作品の役を演じている時に自分の中の何かが変わりました」という、自身の転機になった作品。2016年にT-ARAのウンジョンと共演した映画「悪の華(原題)」については「相手を殴ったりする役なので、アンチが増えそう(笑)」と語った。また、2011年に大韓民国文化演芸大賞映画部門新人賞を受賞した際にはトロフィーを受け取り忘れてしまったといううっかりエピソードを明かしつつ、「ドラマと映画に並行して出演できたことは幸運でした」とこれまでのキャリアを振り返った。
続く質問コーナーではくじ引きに当たったファンからの質問に答えた。「日本で好きな場所は?」という質問には「日本の公園が好き。スケボーができる公園は新鮮。韓国にはあまりないので」と回答。「韓国でおすすめのお店は?」という質問には「チョンノにある冷麺屋さんがおすすめです」と答えていた。10代の少年から「俳優になってよかったことは?」と聞かれると、「自分以外の人の人生を生きられること。そしてファンミーティングのようなイベントを開けることもうれしいですね」と答えた。
私物プレゼントのコーナーでは出演作「Eighteen(原題)」や「番人(原題)」のカード、
サイン入りの今回のファンミーティングのポスター、「天上の約束(原題)」の最終回の台本、ドラマの打ち上げ用に自分で作ったステッカーなどを抽選で選ばれたファンにプレゼント。
先ほどの質問コーナーで質問した男の子のお母さんにプレゼントが当たるという楽しいハプニングもあった。続いては「30の頃に(原題)」という曲を熱唱。この時、舞台後方のスクリーンに映し出された映像は、ソ・ジュニョンがこれまで出演した映画やドラマのシーンを彼自身が編集したもの。いろいろなやり方でファンを楽しませようという彼の熱意が伝わってくる一幕だった。曲の合い間には「前だけを見て走りさえすればいいと思って20代を過ごして、大切なものを得ることができた。僕はこれから違う年代を経験するはず。20代とは違う経験を楽しみたい」と日本語で30歳になる心境を語った。
イベントの最後は挨拶の言葉で締めくくり。「俳優は演技さえしていればいいと思ってきた。だから、韓国でもバラエティ番組にはほとんど出演しなかった。でも、今回ファンミーティングの準備をしていて、演技は一人だけでするものではないと実感しました。韓国でもファンミを開こうと思います。今後はみなさんにお会いできる機会が増えるといいと思っています。今日は大切な時間を割いて、ここに来てくださって、ありがとうございました」とファンへの感謝を込めた言葉を最後に、入隊前最後のファンミーティングの幕は下りた。