元祖バラードの皇太子 ピョン・ジンソブ オフィシャルインタビュー
元祖バラードの皇太子として今もなお幅広い世代から愛されているピョン・ジンソブ。優しく語りかけるような、心に響く歌声もまさに懐メロでしか味わえないもの。思わず口ずさみたくなる、無性に聴きたくなる温かい歌声だからこそ、チャン・グンソク出演のCMソングに起用されたり、FTISLANDにカバーされたり、若いK-POP歌手たちに歌われ続けています。7月18日に来日公演が決定したピョン・ジンソブのインタビューをお届けします。
― まずは日本でのコンサート開催のきっかけや意気込みをお願いします。
日本のファンの皆さんにお会いできることになり、とても嬉しく思っています。韓国では毎年全国コンサートツアーを開催しているのですが、そんな私のコンサートを日本のファンの皆さんにも楽しんでいただけたらと思うようになったのが開催のきっかけです。以前からユン・ソナさんが私のコンサートによく来てくださるのですが、そんな彼女が日本でもコンサートが見られたらといつもおっしゃってくれていました。そんな彼女の言葉に後押ししていただいた部分もあります。正直、日本でのコンサート開催については、期待半分、不安半分な気持ちではありますが、素敵な公演にするために一生懸命努力したいと思っています。一番ベストなコンディションでファンの皆さんと楽しい時間を過ごせるようにがんばります。
― どのような公演にしたいですか?
会場の規模はそれほど大きくはないので、私とファンの皆さんがひとつになって楽しめる公演になればと思っています。また、コンサートに来てくださった皆さんが、それまでのストレスをすべて解消し、幸せいっぱいな笑顔で家に戻れるような公演になれば良いですね。
― 韓国ではコンサートの後、ファンの皆さんと楽しく語り合うこともあるそうですね。どのようなお話をしているのですか?
はい、公演が終わり一般の観客の皆さんが帰られた後、会場に残っているファンクラブの皆さんとささやかなファンミーティングをしています。おしゃべりの内容は、だいたいいつも公演に関することだったり、これからの計画をお知らせしたりと、ごく一般的なことです。それから何よりもファンの皆さんの近況などを伺うことが一番楽しいですね。公演中やほかのイベントなどでは、なかなかゆっくりとお話することができないので…。公演が終わった後、子どもは大きくなったのかとか、最近彼氏とはうまくいってるのかとか、病気したりせず元気で過ごしているのかとか、そんなありきたりなことをファンの皆さんとおしゃべりしています。
― 元祖バラードの皇太子、ピョン・ジンソブさんにとってバラード、また音楽とは?
インタビューのとき、この質問は必ずと言って良いほど聞かれます。でも、この質問が実は一番難しいですよね。私にとって音楽は人生であり、生活であり、常に一緒にあるものだと思っています。もちろん私だけではなく、誰にとっても音楽は、いつも傍らにあり、一緒にあるものだと思います。ただ歌手である私の場合、普通の人よりもより長く、いつも傍らにあるものですし、共に歩んでいかなければならない存在ではありますね。
― 1988年から1990年、誰もがみんなピョン・ジンソブさんの歌だけを聴いていたと言っても過言ではないと聞いています。当時の武勇伝をお聞かせください。
本当に多くのファンの皆さんからたくさんの愛をいただきました。感謝の言葉しかありません。武勇伝ですか? う~ん、そういえば当時、私の家の目の前に中学校があったんです。学生たちが、私がそこに住んでいることを知り、家に来るようになってしまったのですが、そのとき、学校側から「生徒たちの勉強の邪魔になるから引っ越しませんか?」と勧められ、実際に引っ越したことがありました(笑)。
― 多くの人々に影響を与えてきたピョン・ジンソブさんですが、ジンソブさんご自身が、若い頃に影響を受けた音楽、歌手といえば?
影響を受けた歌手、曲ですか? たくさんありますよ。例えばビートルズも好きでしたし、Queenも大好きでした。あとマイケル・ジャクソンの曲も好きですね。
― 数ある名曲の中で、ピョン・ジンソブさんの歌手人生の転換期となった曲といえば? その理由もお聞かせください。
まずはデビュー曲の『一人になるということ』ですね。私の人生に“歌手”という生業を与えてくれた曲だからです。それから『希望事項』でしょうね。実はこの曲はアルバムの作業が終わった後に付録みたいな形で入れた曲だったんです。当時のアルバムのコンセプトとは合わない曲だったので一度は断ったのですが、作曲家ノ・ヨンシムさんからの半分脅迫めいた勧めに勝てず、アルバムに入れたんです(笑)。そうしたらその曲が他の曲を押さえて、長い間1位を独走することになりました。
― ドラマOSTにも参加されていますが、一番お気に入りのドラマOSTといえば? その理由もお答えください。
ドラマのOSTで印象に残っている曲といえばやはり『ラスト・スキャンダル』の「恋のはじまり」ですね。この曲のおかげで日本の皆さんにも知られるようになりましたから。ある日、『ラスト・スキャンダル』の主演俳優であるチョン・ジュノさんから「『恋のはじまり』のミュージックビデオを送って欲しい」と頼まれたんです。確か、日本のファンミーティングで歌うためだったと思いますが…。まぁ、私より上手に歌うことはできなかったと思いますけどね(笑)。
― 歌手として、常に新しい挑戦もされているかと思います。今後のビジョン、求めていく音楽の方向性などがあれば教えてください。
私が追求する音楽のジャンルはバラードですが、その目的は、ファンの皆さんが聴いて、心温まるような素敵な歌をお聞かせすることです。それが一番の理由であり、目標なんです。いつも素敵な音楽を、もっともっと感性的に、そして魅力的な歌声でお聞かせしたいと思っています。
― 最近、韓国では90年代に活躍したトップ歌手が集結したバラエティ番組等によって、80~90年代の音楽ブームが再来しています。ピョン・ジンソブさんの名曲の数々もカバーされたり、また新たな音楽ファンを増やしていますが、このような現象をどのように感じますか?
本当に今までたくさんカバーされてきましたね。「あなた、私に再び」や「鳥たちのように」など、たくさんの曲が歌われてきました。本当にありがたいと思っています。たくさんの後輩歌手の皆さんが、私の曲を気に入ってくださり、カバーしてくれるんですから。そういえば以前、「あなた、私に再び」が、音源サイトで1位になっていたいんです。覆面をかぶって歌う音楽番組があるじゃないですか(注:MBC『覆面歌王』)。その番組で後輩歌手のカヒさんがその曲をカバーされたからだったようです。そのおかげでファンクラブの会員数も増えたみたいでした(笑)。実は歌番組以外のバラエティには今まであまり出演したことがなかったのですが、MBC『私は歌手だ』というバラエティに出演してからは、若い世代のファンもどっと増えたので、これからは機会があればいろいろ出演してみようかなと思っています(笑)。もちろん、私にとっては音楽が最優先であることに変わりはありませんが…。
― 今年は日韓国交正常化50周年の記念すべき年です。インターネットの普及などにより、今は瞬時に世界各地に音楽が広まる便利な時代の中で、80年代、90年代の音楽の魅力とは、何だと思いますか?
80年代から90年代は、アーティストそれぞれのカラーが強調されているものが一世を風靡した時代だったかもしれませんね。当時は練習生としてトレーニングすることもほとんどなく、ただ自分が好きな歌を練習して歌っていたと思います。だから歌手のみなさんそれぞれに個性があり、同じようなものがひとつもなかったんでしょうね。強烈な刺激を与えてくれる歌よりも感性を刺激するものが多かったようにも思えます。だから30年が経った今でも皆さんに愛されているんでしょうね。そういえば、90年代に日本に進出しかけたことがありました。でも当時、ちょうど日本ではX-JAPANなど、主流の音楽シーンがロックへと変化していく時期だったんです。それで結局日本への進出の話はなくなりましたが、日本の音楽も好きですよ。今回のコンサートでは、私が好きだった歌を準備しています。ぜひ、会場で聴いてみてくださいね。ご期待ください。
【公演概要】
ビョン・ジンソプ『思い出を歌う』レジェンドコンサート ~日韓国交正常化50周年記念~
日時:2015年7月18日(土)
昼の部 開場14:30 開演15:00
夜の部 開場18:30 開演19:00
会場:銀座・ヤマハホール
(住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14)
チケット購入方法: www.hanryutop.com/bjs0718
特典:◆リハーサル見学イベントご招待!主催者先行でチケットご購入の皆さまの中から抽選で10名様 ◆参加者全員ハイタッチ!◆思い出づくり! 2ショット写真撮影&握手会!(有料)
チケット料金:1枚8,500円/2枚セット15,300円/3枚セット 21,750円/4枚セット27,200円
お問い合わせ:ピョン・ジンソブ イベント事務局
E-mail:bjsevent2015@gmail.com
TEL : 03-6380-3752(平日13:00~17:00)
主催:株式会社 ティーオーピー
企画:ピョン・ジンソブ イベント事務局 J ENTERTAINMENT
制作協力:exline Co.,Ltd
Profile
ピョン・ジンソブ
1966年7月30日
生年月日:1966年7月30日
身体:174cm、62kg
学歴:慶煕大学学士
[アルバム]
2011年 『負けてたまるか』OST
2010年 『ミニアルバム(EP)』
2008年 『ファイティング』
2007年 11th『Drama』
2006年 『ピョン・ジンソプBest2006』
2004年 10th『He’story』
2002年 『ピョン・ジンソプBest』
1999年 9th『20B』
1998年 8th『ノンフィクション』
1997年 『ピョン・ジンソプ10周年記念アルバム』
1996年 7th『Again Bynjinsub』
1995年 『最新アルバム』
1994年 6th『Image 94』
1993年 『ピョン・ジンソプライブ』
1992年 5th『あなた、私に再び』、『ピョン・ジンソプ愛唱曲集』
1991年 4th『あなたとともにいる理由』、3rd『ある別れ』、『ピョン・ジンソプ、シン・ヘチョル』
1989年 2nd『君に再び』
1988年 1st『一人になるということ』
[参加アルバム]
2012年 『私は歌手だ2』8月の歌手戦、『私は歌手だ2』8月B組競演
2011年 『負けてたまるか』OST、『Oldie But Goodie Vol.1』
2008年 『ラスト・スキャンダル』OST
2006年 『その涙の意味は…ごめんなさいという意味ですか』
2006年 ドラマ主題歌コンピレーションアルバム『恋人』、『いるとき優しくして』OST
2005年 『愛している、マルスンさん』OST、『パク・カンソンスペシャルライブ』
2004年 『愛』、『ガラスの華』OST、『夜を忘れたあなたに』、『キム・サランのLove is…』
2003年 『キム・ヒョンジュの愛という名で』、『思い出Ⅱ』、『MBC創作童謡大賞曲集』、『男の香り』
2002年 『恋歌2』、『フォークソング思い出と郷愁の33年Ⅱ』
2001年 『The Best Of Christian Music』、『幸せな世界』、『プレゼント』、『プラチナムメモリーズ追憶』、『私の心のマイナー』、『同感』、『恋歌』
2000年 『Platinum Cinema & Drama』
1999年 『Platinum Ballad 8590』、『Tribute:77 99 22』
1997年 1st『名作』1993年 6th『Final Soung』
1992年 『20周年音楽世界と友だち』
1987年 『第1回MBC新人歌謡祭』